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啐啄同時
2025.02.10

はじめてのスキー実習

22期生初となるスキー実習は2月7日に行われました。連日の降雪もあり、現地の久万スキーランドでは過去に類を見ないほどのベストコンディションで雪景色が広がっていました。初心者が多い1年生は入念に準備体操をして、まずは道具に慣れるところから始まりました。初めて身に付けるスキーブーツ、スティック、スキー板など自分の身体の感覚が普段と違って面白そうでした。可動域がいつもと違うために、日頃の生活ではありえないような動きで雪の上を徐々に滑り出しました。雪の上に乗る感覚がつかめると、少しずつ雪上を滑走する様子が見られました。慣れてきたころに転び、ふかふかの雪の上ではしゃぐ様子は天候にも恵まれていっそう晴れ晴れと輝いていました。

昼食を終えて午後からは自然の雪がゲレンデに降り注ぎ、すこし手慣れた道具を駆使してベルトコンベアから滑走をはじめました。うまく速度調節ができればリフトに乗れるサインです。みんな一生懸命ブレーキを覚えられるように全身運動で何度もトライしていました。だんだんコツがつかめると自分の意のままに速度を速めたりブレーキをかけたりすることができます。減速姿勢の八の字をマスターすると、いよいよリフトに乗って頂上へ。リフトを下りた景色は雪山そのものでした。雪小屋から見下ろす景色に多少不安を抱くものの傾斜のきつい斜面を思い切って滑っていく様子が爽快でした。転んでもまた起き上がりチャレンジする様子はたのもしく、自分の意を決して飛び込んだ世界にへこたれることなく前進する様が「自分で目標を決めて自分の脚で進む」という大きなテーマを彷彿とさせ、単純に滑るだけではなく,困難から逃げずに何度も繰り返し立ち向かう術を学んだような気がします。

帰路につくころには全身全体力を使い尽くし心地よい疲労感と達成感を味わいながら夢のような雪山の世界から現実へと戻っていくようでした。来年の今頃は上達して成長した2年生の先輩としてふたたびこの地を訪れることができるよう、日々の学習と生活に励んでいきたいものです。