遠足とは、遠い道のりを歩くこと。また、日帰りできるくらいの行程を歩くこと。学校で、見学・運動などを目的として行う日帰りの校外活動、と辞書にあります。英和辞典をひくと、excursion行楽のための団体の小旅行、school trip学校の遠足、outing遠出・遠足、hiking徒歩旅行、picnic戸外での食事を目的とした行楽・遠足(徒歩・車などの交通手段は問わない)、field day野外集会・遠足、などと書かれています。
さて、遠足と一口に言っても各学年さまざまなかたちで行われ、青雲の遠足はクラスの親睦を深めるため、今年度は早朝の小雨をものともせず実施されました。昼食後には朝の雨を忘れるような陽射が回復し、帰路につくころには晴天のもとで今日の行事を振り返ることができました。コロナ禍の時を経て、ようやく通常モードに近いかたちで青雲生は元気に活動できました。学年主任としては、初の例年通りの遠足で新しい情景を重ねつつ、微笑ましい気持ちでバスに揺られることができました。
砥部町にある坂村真民記念館では新田の卒業生が大先輩として案内してくださり、小雨やむ良い頃合いを見計らって砥部焼観光センターへ、折りたたみの傘を差し徒歩で移動。雨上がりを待ちわびながら湯呑の絵付け体験に皆没頭しました。小一時間で素敵な作品が生まれ綺麗に机上に並び、各々が口々に品評しあいながら楽しい時間を過ごせました。ありがたいことに雨も上がり、今回のメインである徒歩で砥部動物園へ向かいました。平日の昼日中、滅多に訪れることのない園内で広々と昼食をとり、見学できました。普段間近で見られない動物たちを観察し、園内を散策しながら、これからはじまる日々を思い描き、それぞれが思い思いの情景を楽しみ自然豊かな園内を堪能しました。エントランスで記念撮影し、帰りの算段をしながら、もう一度見たい場所に戻り再鑑賞する生徒もいました。帰りのバスでは公共の場でもルールとマナーを守り後期課程生らしい振る舞いで無事に帰路につくことができました。電車に揺られながら動物や植物を見つめる意識の中で、いつもと違う樹種や品種の系列を想像できるようになりました。ものの見方が少しずつ変化したような良いきっかけとなる遠足でした。
生徒にとってはコロナ禍を乗り越えたはじめての行事になったと思っています。これから17期生が学校全体の主軸となって様々な行事で、通常以上の情熱と勢いで指揮を執ってくれるだろうと期待しています。今後の楽しみが増えた遠足でした。実施に当たり関係各所の方々の御理解と御協力あっての学校行事だったと思っております。ありがとうございました、と唱えたい気分になれる遠足でした。