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2023.06.06

卒業生・西山将貴監督の映画公開へ 

本校10期卒業生、西山将貴さんが長編映画監督デビューする事となりました。

 

西山監督は在学時、約1分間のSF風動画を撮影しSNSに公開したところ、フォロワーから大きな反響を受けたことをきっかけに映画の世界への挑戦を決意しました。

【高校生監督として前例のないSF大作】を目標に制作した予告編『The Flap Of The Butterfly‘s Wings』は米ロサンゼルス「Global film festival award」で最優秀予告編と最優秀年少監督賞のファイナリストに選ばれ、「Mindfilmフィルムフェスティバル2018」ではプラチナ賞を受賞しました。

その後、全編スマホ撮影した短編映画『スマホラー!』が公開され、アジア最大の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2021」ではバーティカルシアター部門の最優秀賞を受賞。このバーティカルシアター部門は、スマートフォンで観ることのみを前提にしており、映画館で観る以上の感動をスマートフォンが与えるということを証明したいという思いから、スマッシュを立ち上げた前田裕二さんにより新設された部門で、初の受賞者に輝きました。

前田さんは、西山監督の手掛けたスマホ縦型映画はエンターテイメント界の革命であり、進化の足音が聞こえたようだと絶賛されました。

プレゼンターを務めた俳優の斎藤工さんは、ブラックアウトした時、画面に自分の顔が映り込む瞬間は映画館やテレビでは体験できない感覚で、ホラー映画という性質含めて、近い怖さはスマホならではの作品の味わい方、楽しみ方になっていると新たな発見を評価されました。

また、この作品は「第25回ロサンゼルス国際短編映画祭・ホラー映画部門」にもノミネートされ、同映画祭で初の縦型映画の選出となりました。

同時にアメリカジャンル系のレビュー誌「2022年ベスト短編映画10本」にも選出され、国内外で高い評価を受けています。

2022年にはMBSテレビ開局70周年ドラマ「インバージョン」で地上波ドラマ監督デビューも果たされました。

 

 

今回の長編映画デビュー作『THE INVISIBLE HALF』は、日本で生きづらさを感じているハーフの女子高校生が葛藤しながら成長し居場所を見つけるまでを描いた青春ホラー映画になっており、撮影はすべて愛媛県内で行われました。

西山監督は「この作品の大きなテーマに10代の高校生たちが自分の居場所を見つけていくという青春映画としての側面が強く、僕自身が松山で育ってきた20年間というのがあり、それを映像の中に反映したのでぜひ愛媛の方々に観て頂きたい」と語っています。

今、まさに愛媛で青春時代を過ごしている在校生にとっては、とても身近で心に届くメッセージが込められた作品になるのではないかと期待しています。

 

短編映画予告公開日となった2017年12月12日、【偉大な映画監督になりたい。この2年間、他の高校生が表現しきれなかったものに挑み続けた。世界を変えたいと本気で望む者だけが世界を変える】この野望を抱き世界を変えたい

と夢見る高校生監督が、1歩ずつ実績を重ね世界で活躍していく姿は、青雲の教訓『無限の可能性』を示していただいているようです。

 

 

在学当時の恩師であり、監督を応援し続けてくれている大倉先生より学校を代表してメッセージを頂きましたのでご紹介します。

はじめて西山監督に映像を依頼したのは、5年生の青雲祭のCM作成でした。

当時私は西山監督が映画鑑賞は好きだが、映像制作に対してこだわりを持っていることを知りませんでした。

軽い気持ちで頼んだCMですが、どんな映像でもとことんこだわって完成させる彼のクオリティに触れた、それが西山監督の映像に対するはじめての思い出です。

また、6年生の時に「The Flap of Butterfly’s Wings」を制作している作業秘話を教えてもらったことを思い出します。

西山監督のこだわり抜いた映画・映像は、はじめて西山作品を見た人にもインパクトを与えると確信しております。

今後の西山監督の活躍を心より祈っています。

 

【16歳青雲祭の映像制作中】

監督デビュー作品は、海外の映画祭に出品後2025年の公開を目指しています。

全校皆のエールが西山監督の力となり、映画界に新たな風を吹き込むFilm directorとして今後益々のご活躍とご健闘をお祈りしています。

在校生の皆さんには是非映画館に足を運んで西山ワールドを体感してほしいと思います。

 

【最新の撮影現場】