6月16日の午後3時からヨットの計測審査が行われ、高松港にて標記の大会が準備されました。午後5時から監督会議が行われ、夜にはホテル内で明日の試合のためのミーティングが行われました。ルールの確認と満潮干潮の確認、潮の流れや風の強さ、風向予測などあらゆる情報を参考にしながら各自がイメージトレーニングを行っていました。
17日の初日は、朝の7時半から宿泊所を出発し、8時15分からの集合に合わせて各自が道具や服装、持ち物等の準備に勤しんでいました。あいにく天気は良くても風が弱く、風力頼みのセイリングでは不利な天候が続き、終日風が弱いためノーレース、試合ができない状態で初日を終えました。選手は待機状態のまま維持することが精神的にも体力的にも大変で、丘の上からサイレンが鳴り響けば、海に漕ぎ出せなくても艇の準備が必要になります。帆を上げると風を受けて転倒する可能性もあるので、出しっ放しにはできず、かといって帆をしまったままでいると、急に出航のサインが出ても対応できません。そのため常にスタンバイ状態を維持するのです。水分補給や昼食も各自が機を見計らって取らねばならず、取り損ねたまま出航すれば海上で取り返しがつきません。計画性と予測性が問われる頭脳戦でもあるようです。
18日はレーザーラジアル級の男女2レースのみ少ない風の中で実施。青雲生は第1レースで3位に食い込みましたが、第2レースでは9位で総合結果は6位。立派だと素人目には思うのですがインターハイ出場枠は男子が上位4名、女子が上位1名。選に漏れてもお互いスポーツマンシップにのっとり、準備も片付けも協力して行う姿に、おおいに青春の1ページを感じる時間となり感慨深い光景でした。
2人乗りの420級は2日間とも試合ができず、ずっと待機状態でした。精神的にも肉体的にも疲れたはずですが、7月1日に延期された試合に向けて、艇の手入れと道具の準備をあらためて行いながら、次の目標に向けて動き出していました。先見性と計画性をもって今後の活躍に期待したいところです。