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啐啄同時
2024.05.20

美術1年生の文字絵制作

今、1年生は文字と絵を合体させて「文字絵」を作成している。漢字一文字と絵を合成して、「文字絵」をつくる。絵文字とも言われるが、記号を組み合わせた絵文字と区別するために授業では「文字絵」と言っている。( ´∀` )のようなアスキーアートと呼ばれる絵文字は、画像がまだ十分に表示できない時代に流行した、文字や記号を使って絵を表現するものである。それとは一風違った「文字絵」は、漢字がベースにあり、漢字そのものも元来なにかを象形文字として絵に近い形で表したものから変化した字も多い。なので漢字をじっと見つめていると、不思議と漢字が持つ意味を想像しつつ、絵柄が思い浮かんでくる。思い浮かぶアイディアは雲のようで、つかみどころなく変化し、浮かんでは消えてしまうが、何とか生徒のみなさんは浮かんだイメージをスケッチブックに書き留めて、アイディアスケッチを進めていた。たくさん浮かんだアイディアの中から、厳選したひとつを本番のデザインボードに下描きする者もいた。下書きの枠が傾かないように、定規で板の端から寸法を測って、平行と垂直を維持できるように慎重に線を引く生徒もいた。完成まであと5回の授業で、全員の作品がフルカラーで仕上がって、無事に青雲祭でお披露目できることを願っている。今年も新しい風を吹かせて、新しい「文字絵」をぜひとも見てみたいと期待を膨らませつつ終業のチャイムが鳴った。