新田青雲の自由な校風について、長男に言わせると「実際は決まり事ばかりだ」ということだが、次男にとっては、快適なスクールライフだったようだ。
定期試験では、あまり芳しくなかった次男。授業もちんぷんかんぷんだったと思うのだが、学校は楽しかったようだ。遅刻や欠席などはなく、毎日元気に通っていた。軽音部に所属してボーカルとギターを担当していた。青雲祭(文化祭)では、迷MCを披露して先生たちを困らせたりと、学生生活の思い出には事欠かない。
そんな次男が、「総合型選抜(旧AO入試)」という方法で、公立大学に進学することができた。調査書や出願書類、面接やプレゼンテーション、小論文などで総合的に審査する入試で、すべての教科できなくても、一つのことに秀でていることで評価される入試形態だ。
教科まるでだめだけど、ある教科だけは群を抜いて秀でていた次男の特徴を理解してくれていた担任の先生。的確なコーディネートのおかげで、次男は富士山を望む大学の選抜クラスで充実した日々を過ごしているということだ。
先見の明をお持ちの先生方には頭が上がらない。